カテゴリ:学校生活

ふるさと学習会

 2月22日(木)北方領土への関心を高め理解を深めるために、北方領土を題材にした「ジョバンニの島」を鑑賞し、北方領土島民二世の方の講話を聞く「ふるさと学習会」が2年生を対象に行われました。

 講師として、千島歯舞諸島移住者連盟函館支部長・坂上範夫氏をお招きし、映画鑑賞後に講話をいただきました。

 坂上さんから、「当時の島の様子を知る人が年々、少なくなってきている。」「島の様子は、近年、新しい(ロシアの)病院や幼稚園が建ったり、ロシア化が進んでいる。」と、元島民の方々の様子や現在の島の様子を紹介し、北方領土に関わる活動についてお話くださいました。

 生徒を代表し、2年B組後藤優月さんから「映画やお話を通して、日本人とロシア人の子どもが共生できる世の中になってほしい。この経験を今後の生活に生かしていきたい。」と、お礼の言葉を述べました。

 

~感想文~

 個人的にアニメがとても印象に残りました。主人公の父がロシア兵に連行されるシーンと再会して手を握るシーンがとてもグッときました。正直、今回、北方領土を学ぶ前まであまり北方領土のこと、日本とロシアの関係について知りませんでした。ですが、アニメと詳しい説明を聞いて、もっと深く知りたいなと思いました。そして、アニメを観て、物事のできごとが1945年~という意外を最近のことだったんだなと驚きました。海に花にきれいな草原。自然豊かなところで死ぬまで一度は行ってみたいなと思いました。また、子ども達がロシア人、日本人関係なく仲良くて、なぜか少し心が痛かったです。本当に明日死ぬかもしれないという状況の中、みんな必死に生きていてすごかったです。今回、北方領土のことを教えてくださり、本当にありがとうございました。(米谷 帆乃子)

 

 映画を観ている中で印象に残っていることがいくつかあった。

・小さい子どもに満足に食事を与えられない環境

・病気がすぐに治らない

・大人でも寒くて寝られない場所でお年寄りや子どもはもっと辛いだろうなと思った

・自分の家や学校などがロシアに荒らされるのは悲しい

・一方的に侵入してきたロシアの子どもたちと歌を歌ったり、遊んだりしている様子を見て、国という壁はあるが年齢や精神年齢が同じなため、大人の事情を考えずに仲良くできるだなと思った。

・お互いの国の住民たちが言語を理解できるようになってきて、色々なものを奪われたロシアの人々と共存できるのがすごいと思った。

 今日の北方領土について説明してくれた方が、

「ロシア人にとっても北方領土は故郷になっているので、例え、かえってきても追い出すことはできない。同じ体験をさせたくない。」というようなことを言っていて、元島民の方々が受けてきた辛さを知っているから罪のない人を追い出す考えにならないんだろうなと思った。

 今回の北方領土学習会を終えて、今まで詳しくなかった北方領土を追い出された方々の待遇について少し知ることができた。辛く忘れたいような経験をたくさんした上で、まだ北方領土返還を求め続けることができるのはすごいと思った。そして、報われてほしいとすごく思った。(三上 凜)