令和4年「春のあんしんネット・新学期一斉行動」について(北海道教育庁学校教育局)
北海道教育庁学校教育局生徒指導・学校安全課および生涯学習推進局社会教育課より,保護者の皆様へ以下のとおりお知らせです。
近年、スマートフォン等の急速な普及に伴い、無料通話アプリや SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)、オンラインゲーム等のいわゆるソーシャルメディア等により高い利便性が得られる一方、長時間利用による生活習慣の乱れや、不適正な利用により、トラブル、いじめやプライバシー上の問題等につながるケースも見られます。
加えて、SNS を通じて小学生が加害者と知り合い誘拐されるなど、SNS を起因とする青少年の犯罪被害が多発しています。こうしたケースを防ぐためにも、未来を担う青少年が、様々なリスクや対応策を理解した上で、インターネット等を正しく利活用できる環境を整えることが、従来にも増して重要となっています。
(1)家庭内におけるルールづくりの推奨 インターネットに接続して使用する機器(スマートフォンやゲーム機等)については、子供に持たせるか持たせないか、発達段階等に応じて判断することが重要です。
また、メリットとリスクを正しく認識し、「賢く安全に使える」ようにするために親子で話し合った上で、子供の発達段階や知識に応じた家庭におけるルールづくりや大人と子供が一緒に取り組むことができる環境づくりが大切です。
特に、SNS に起因する犯罪被害が増加していることから、「ネットでしか知らない人」と直接会わない、トラブルを一人で抱え込まない等、家庭でのルールを考えるとともに、フィルタリングのカスタマイズ機能を使用すれば、有害情報等の利用を制限しつつ、SNS を利用することはできますので、SNS の安心・安全な利用について親子で十分話し合うことも大切です。
(2)スマートフォン等の購入時におけるフィルタリングの徹底やペアレンタルコントロールの積極的な利用等
携帯電話会社(格安スマートフォン会社(MVNO)も含む)と契約代理店に、携帯電話回線の新規契約時又は機種・名義変更を伴う回線契約時に、以下の義務が課せられています。
・契約締結者又は携帯電話端末の使用者が青少年(18 歳未満)か確認すること。
・契約締結者又は携帯電話端末の使用者が青少年であった場合には、その保護者に対して、青少年が青少年有害情報の閲覧をする可能性がある旨及びフィルタリングの必要性と内容を説明すること。
・フィルタリングの有効化措置(フィルタリングソフトやOSの設定)を講じること。
上記を踏まえて、子供が使用するスマートフォン等の新規回線契約又は機種・名義変更を伴う回線契約の変更・更新時には事業者からフィルタリングの必要性及び内容に関する説明をしっかりと聞くとともに、安易に断ることなく子供と話し合って積極的にフィルタリングを活用することが必要です。
また、子供のスマートフォン等の利用状況を把握し、利用時間の制限・調整、課金管理等、フィルタリング以外のペアレンタルコントロールの機能も併せて活用するとともに、既にスマートフォン等を契約済の場合でも、改めて親子でフィルタリングを始めとするペアレンタルコントロールの必要性について話し合ってみることも大切です。