くつはきちんと揃えましょう
20年以上前ですが、ある商業関係の経営雑誌に載っていた、ある銀行の部長さんのお話です。
お店などから銀行に融資(お金を貸す)申し込みがあると、その銀行では必ずお店に出かけ、そして、そのお店の「何か」を見て、融資するかどうかを決める参考にしていたというお話をたまたま見かけました。
脳科学の研究者によると、人間の脳には「癖」があり、素早い判断が必要なときには、本能的に要素を絞り、限られた要素を手がかりに判断しようとするそうですから、このお話もおそらく長年に勤めて身についた「直感」なのでしょう。
よい習慣は身についていますか
《青柳スタンダード》時を守り 礼を正し 正義を貫く
さて、この銀行の方の判断材料の「何か」とは「玄関」だったのです。具体的には、「靴の揃え方」なのだそうです。
つまり、一番始めに目につく「玄関」で、靴が揃えられていて美しい。そんな社員が多いお店は、信用のおける店ではないかと本能的に感じたのでしょう。
玄関という一番始めに出会う場所から、直感的にどんな人たちがいるのか判断しようとする。そういうことは身の回りに意外とたくさんあるのかもしれません。
使っている私たちも確かに、靴がぐちゃぐちゃなよりはきれいにそろっていた方が気持ちもよいですし、よい習慣を身につけると、人としての魅力も身につきますね。